《トキノカゲ〉

作品となっている布は、下から吹き上げる制御された気流によって, 絶え間なく揺らぎ、変化し続ける。空間に浮遊して揺れ続ける布は、見るものの身体的感覚と想像的感覚の境界を取り去るだろう。その結果この作品は重力、時間、光、動きの抽象化を通して、日本の禅の観念に近い瞑想的空間を作り出している。

【参考図版】《トキノカゲ》
展覧会:時間/彫刻‐時をかけるかたち‐
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館
制作年:2019
サイズ:H,700×W,770 ×D,550cm
撮影:副島 泰平

Profile

「存在」とは何かをテーマに制作活動を展開する。「空間」「時間」「重力」「記憶」をキーワードとして、多種多様な素材や手法を用いて、曖昧で捉えどころのない「存在」に迫るための身体的時空間の創出を試みる。

「トーキョーワンダーウォール2000」に『Opened Eyes Closed Eyes』で入選以来、『Echoes』シリーズ(資生堂ギャラリー、水戸芸術館、熊本現代美術館、東京都現代美術館等)、『Liminal Air』(東京ワンダーサイト、ギャラリーA4、金沢21世紀美術館 、アジアパシフィック・トリエンナーレ2009、箱根彫刻の森美術館等)、『Memorial Rebirth』(横浜トリエンナーレ 2008)など、展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ますダイナミックなインスタレーション作品やパブリックアートを発表。またフランスのエルメス(セーヴル店)やルイ・ヴィトンのファッションショー(パリ)でのインスタレーション発表など世界から注目される。