落合陽一

/ YOICHI OCHIAI

展示会場
小室浅間神社
《The Silk in Motion》
Curator’s Text
出展作品タイトル:《The Silk in Motion》

落合陽一は、常に新しいテクノロジーを筆のように自由に使いながら、我々の周囲の現実を独自の視点で描いてみせるメディアアーティストです。
今回、彼は織り機の原点にコンピューターと共通する原理があることに関心を持ち、その関連を考察しつつ、映像の作品を制作しました。テーマはこの作品が展示される小室浅間神社に伝わる木花開耶姫の伝説を描いた神馬です。極めて精細に写し止められた甲斐絹に描かれた神馬をこの伝説の炎のイメージとない混ぜにしながら、コンピューターを用いて加工生成し、それを小室浅間神社の神楽殿に設置した大型LEDに上映します。そこには、神馬のダイナミックな動きに加えて、通常見えない織物の建築的構造、その繊維のディテール、多様な色彩の魅力と変化を垣間見ることができます。富士吉田のテキスタイル産業の興隆とこの地の神話、そして現代のテクノロジーと未来へのビジョンが重層的に込められた作品です。
落合は日進月歩の最新技術から何百年も残ると言われるプラチナプリントや木彫など、多様なメディアを常に探究しています。そして境界領域における物化や変換、質量への憧憬をテーマに日々、推敲し、作品を生み出しています。

機材提供・技術協力:株式会社セイビ堂
協力:Emohaus inc. , 富士技術支援センター
Artist Profile
落合陽一 / YOICHI OCHIAI

落合陽一 / YOICHI OCHIAI

メディアアーティスト。1987年生まれ。2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開する。筑波大学准教授、京都市立芸術大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学特任教授、金沢美術工芸大学客員教授。2020-21年度文化庁文化交流使、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサーなどを歴任。
2016年Prix Ars Electronica栄誉賞 、EUよりSTARTS Prizeを受 賞 、2019年SXSW Creative Experience ARROW Awards受賞、Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART and TECH、Asia Digital Art Award優秀賞、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品多数。
近年の展覧会に、Ars Electronia Festival Media Ambition Tokyo、AI More Than Human(バービカンセンター、イギリス・2019)、「おさなごころを、きみに」(東京都現代美術館・日本, 2020)、「遍在する身体,交錯する時空間(日下部民藝館・2022)」など多数。『New JapanIslands 2019-2022』エグゼクティブディレクターや「落合陽一×日本フィルプロジェクト」などの演出を務め、さまざまな分野とのコラボレーションも手がける。