シグリッド・カロン

/ Sigrid Calon

展示会場
福源寺
参考作品: 《OCCUPIED SPACE IV》 2011, buisnet geregen in de ruimte, 12 x 6 x 4 meter
参考作品: 《OCCUPIED SPACE IV》 2011, buisnet geregen in de ruimte, 12 x 6 x 4 meter
Curator’s Text
出展作品タイトル:《Details of Every Day Gold》

2022年夏の終わりに、カロンは富士吉田で一日を過ごしました。滞在中に富士吉田の歴史、街並みに触れ、現在の街が持つ雰囲気や色づかい、人々、工場や路地から信仰の場、地元の味、土地固有の植物に至るまで、さまざまなことを目にしました。今回の展示のために制作されるサイトスペシフィックなインスタレーション作品は、富士吉田で出会い、拾い集められた数々のインスピレーションが基になっています。
展示会場は町内にある水源の一つ、入山川沿いにある福源寺です。作品は現在進行中のカロンの取り組みに沿って、福源寺の中で発見した要素や思考を新しいデザイン、生地、空間の変容に落とし込みました。街の歴史や日常にとどまらず、この場所そのものにとって重要である、継承されてきた荘厳さ、祝祭、思考法といった概念を、意味や方法は異なりますが一体化させています。そこにはカロン作品の特徴である現代的で遊び心のあるモチーフ、そして象徴的な配色が加わっています。生地はティルブルグの織物博物館の専門工房・Textilelabで開発され、織られたものです。
シグリッド・カロンは、周りの風景に時に目立たない、消え入りそうな場所や物事の中に、美しさとインスピレーションを見出します。 そうした身近な気づきによる、暮らしの隅々へのこだわりが、彼女を新たな創作へと駆り立てます。オランダ・ティルブルグの有名な美術学校でテキスタイルアートを学び、今もティルブルグを拠点に活動しています。作品の根底にあるのは、長年にわたって培われた視点と実践です。オランダの繊維の都として知られるティルブルクには、過去何世紀にもわたって小さな織機工房が数多く存在してきましたが、遠く離れた富士吉田も似たような歴史を有しており、今後相互の交流が期待されます。

ゲストキュレーター:アリエ・ロゼン
助成:オランダ王国大使館
Artist Profile
シグリッド・カロン / Sigrid Calon

シグリッド・カロン / Sigrid Calon

1969年生まれ。歴史的に繊維産業と深いつながりのあるオランダのティルブルグに在住し、同地の美術アカデミーでテキスタイルを中心に学びました。2005年よりフルタイムのアーティストとして活動。最初の作品集『To the Extend of / \ & -』がきっかけとなり、Calonは国際的にブレイクした(2012年)。ニューヨークのユニクロ五番街店 (2017)やティルブルグのデ・ポント現代美術館 (2019)などでサイトスペシフィックなインスタレーションを制作しています。彼女の最新のXLbookはアムステルダム国立美術館に収蔵されている。2022年、佐賀県のクリエイティブ・レジデンス有田(CRA)で3ヶ月間滞在。

写真:Jan Willem Kaldenbach