展示会場
FUJIHIMURO
参考作品《TADANORI YOKOO ISSEY  MIYAKE》
参考作品《TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE》
About Works
[キュラトリアル・コメント]
2021年にイッセイ ミヤケから誕生したA-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、「一枚の布(A Piece of Cloth)」という三宅一生の服づくりの哲学を受け継ぎ、一本の糸から衣服を立ち上げるプロセスそのものを見つめ直すブランドとして、衣類という表現の可能性を探求してきました。
本展では、デザイナー宮前義之率いるA-POC ABLE ISSEY MIYAKEのエンジニアリングチームが美術家の横尾忠則と協業したプロジェクト「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE」から生まれた5点の未発表作品を展示します。
富士吉田の織物技術によって一枚の布の中に横尾忠則の絵画作品を再構築している本作では、複数の糸の織りあいの密度、色の重なりを通して、絵画という媒体がもつ豊かな色彩と運動性をまた新たな表現に変え、もとの横尾の絵画に宿るエネルギーに再考する機会を与えてくれます。表と裏で異なる色が交錯し、織りの構造が見える衣類という媒体は、「着る」「身につける」といった身体感覚を通じてアートとファッションの領域を結びあわせ、衣服の更なる可能性を追究します。
Artist Profile
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE

A-POC ABLE ISSEY MIYAKE

「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」は、作り手と受け手とのコミュニケーションを広げ、未来を織りなしていくブランドです。1998年に発表したA-POCは、服づくりのプロセスを変革し、着る人が参加する新しいデザインのあり方を提案してきました。時代を見つめながら進化を遂げてきたA-POCを、宮前義之率いるエンジニアリングチームがさらにダイナミックに発展させます。一枚の布の上に繰り出すアイデアは多彩に、着る人との接点は多様に。異分野や異業種との新たな出会いから、さまざまな「ABLE」を生み出します。