1000年以上続く富士山麓の織物産地から発信する、
テキスタイルの未来

FUJI TEXTILE WEEK 実行委員会は、昨年に引き続き、織物産地である山梨県富士吉田市を舞台に、国内外アーティストによるテキスタイルをテ ーマにしたアート展「織りと気配」と、産地の歴史や現代のテキスタイルシーンを紐解く産地の展示会「WARP&WEFT」の2つを組み合わせたハイ ブリッド展「FUJI TEXTILE WEEK 2022(フジテキスタイルウィーク)」を開催いたします。

東京から高速バスで1時間半の距離にある富士吉田市は富士五湖観光地として多くの人が訪れる街です。同時に、富士山から流れ落ちる清涼な渓 流の水の恵みによって、1000年以上続く織物産業の歴史を有する、知る人ぞ知る織物産地です。近代化の流れとともに、日本のテキスタイルをと りまく産業が海外の産業スケールに押され、各産地の生産量も減少していくなかで、富士吉田市のテキスタイルシーンでは現在多様な変化が起こ っています。地方創生への眼差しが増え、産業の再生を図るプロジェクトが立ち上がり、クリエイターなど、観光以外を目的とした人々が富士吉 田市を訪れるようになりました。本イベントでは、テキスタイルを中心とした地域の産業資源とクリエイティビティを混交し、テキスタイルの創造・ 普及・活性・継承のためのクリエイションとネットワークを紡いでいきます。

2年目となる本年は、国外からもアーティストを誘致し、よりグローバルな視点でテキスタイルを見つめていきます。また、現代アートに加え、フ ァッションや建築、テキスタイルデザインなど、さまざまな背景をもった作家の出展により、バラエティに富んだ作品ラインナップを計画しており、 富士山麓の織物産地から世界に向けて「テキスタイルの未来」を発信します。