アーティストがテキスタイルを素材にした作品や、機屋との共同作業で作り出したユニークな作品を展示します。そこには柔らかく、風でなびく作品や、あるいは不定形の形状をえがく作品が登場するでしょう。この展示を通して「堅固な形状を半永久的に維持するはずの彫刻」という概念とは対極の、しなやかに変化し、ゆらぐ彫刻の可能性を追求します。それは柔軟に時代を生き抜く創造性の姿でしょう。テキスタイ ルとアートが織りなす新しい美の世界を作り出します。

アート展「織りと気配」ディレクター:南條史生