村山悟郎 – 2

/ Goro Murayama

《自己組織化する絵画<過剰に>》 撮影: Elsa Okazaki
《自己組織化する絵画<過剰に>》 撮影: Elsa Okazaki
Curator’s Text
出展作品タイトル:《自己組織化する絵画<過剰に>》

この作品は絵画を構成する要素をテキスタイル(=支持体)とその上に乗る絵の具の図像(=イリュージョン)と解釈し、構成し直して作られています。村山悟郎は紐をツリー構造に編み上げて作り出した立体をキャンバスに見立て、その上にドローイングを展開します。そのプロセスは樹状のキャンバスの立体構造に沿って、頂点から始まり、枝状に分かれて描かれています。これは平面作品の考え方で作られているともいえるが、また立体でもあります。出来上がった作品は、壁面に架けられて、タペストリーの状態に置かれるとともに、彫刻でもあります。いくつかの表現領域を横断する実験的作品です。
村山は自己組織的なプロセスやパターンを、絵画やドローイングをとおして表現しているが、その作品は平面に留まらず、立体から空間全体を使ったインスタレーションへと拡張を続けています。
Artist Profile
村山悟郎 / Goro Murayama

村山悟郎 / Goro Murayama

1983年東京生まれ。アーティスト。博士(美術)。自己組織的なプロセスやパターンを、絵画やドローイングをとおして表現している。2010年、shiseido art egg賞を受賞。2015年、東京芸術大学美術研究科博士後期課程美術専攻油画(壁画)研究領域修了。2015-17年、文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーンにて滞在制作(ウィーン大学間文化哲学研究室客員研究員)。近年の展覧会に、2022年「瀬戸内国際芸術祭」男木島 / 香川(’19)、「Drawings – Plurality 複数性へと向かうドローイング〈記号、有機体、機械〉」PARCO Museum TOKYO / 東京、2020年 個展 「Painting Folding」 Takuro Someya Contemporary Art / 東京、2019年「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」 愛知県美術館、「L’homme qui marche Verkörperung des Sperrigen」クンストハレ ビーレフェルト、 「The Extended Mind」 Talbot Rice Gallery、 スコットランドなど。現在、NTTインターコミュニケーションセンター(ICC)にて新作「Painting folding 2.0」を発表、手製の織物絵画から「Alpha fold」の予測計算を介して現実に存在しうるタンパク質構造をデザインする試みを展開している。

photo: Yoi Kawakubo