沖潤子 /
Junko Oki
- 展示会場
- 旧糸屋
- Artist Profile
沖潤子 / Junko Oki
1963年浦和市生まれ、鎌倉市を拠点に活動。生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作。下絵を描く事なしに直接布に刺していく独自の文様は、シンプルな技法でありながら「刺繍」という認識を裏切り、観る者の根源的な感覚を目覚めさせます。古い布や道具が経てきた時間、またその物語の積み重なりに、彼女自身の時間の堆積をも刻み込み紡ぎ上げることで、新たな生と偶然性を孕んだ作品を生み出す。存在してきたすべてのもの、過ぎ去ったが確かにあった時間。いくつもの時間の層を重ねることで、違う風景を見つけることが制作の核にある。
主な個展に「Recycle」(ARTS & SCIENCE ⻘山、東京、2009)、「gris gris」(DEEʼS HALL、東京、2016)、「月と蛹」(資生堂ギャ ラリー、東京、2017)、「JUNKO OKI」(2017)/「Truly Indispensable」(Office Baroque、ブリュッセル、2019)、「anthology」(山口県立萩美術館・浦上記念館、2020)、「沖潤子 さらけでるもの」(神奈川県立近代美術館 鎌倉別館、2022)、「蜜と意味」(2018)/「よれつれもつれ」 (KOSAKU KANECHIKA、東京、2022)が、主なグループ展に「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ 2018」(文翔館、山形、2018)、「現在地:未来の地図を描くために[2]」(金沢 21 世紀美術館、石川、2019)など。2014年には、自身の撮影による作品集「PUNK」(文藝春秋)を刊行。作品は金沢 21 世紀美術館に収蔵。また、2017年に第11回shiseido art egg 賞を受賞。
協力: KOSAKU KANECHIKA