筒 | tsu-tsu

展示会場
旧糸屋
作品イメージ|unsound dresser : 化粧箱、鳴ラナイ
作品イメージ|unsound dresser : 化粧箱、鳴ラナイ
Photo by Gu Kenryou
Curator’s Text
出展作品タイトル: 《unsound dresser : 化粧箱、鳴ラナイ》

筒はドキュメンタリーアクティングという手法を、パフォーマンスの形式としている。それは現実の人物や事件を取材し、演じる一連の行為からなっている。筒という感覚は幼少時より習っていた日本舞踊から得た「筒(つつ)」という身体感覚についての名称からきているという。それは役を演じるときに筒の状態を経由して、役柄に転身することを表している。
今回の作品は富士吉田市に昔から伝わる富士山と金色姫と織物の伝説にテーマを取ったパフォーマンスを演じる予定である。その舞台として、彼は映像やインスタレーションなど一つの環境を作り出し、それを用いて演技を提示する。
また今回は街に生きる人の語りを基に、音声ガイド型の作品を制作する。鑑賞者が街を歩く事を通して、そこに堆積した記憶と出会う機会をつくることに挑戦している。
Artist Profile
筒 | tsu-tsu
Photo: Ryu Ika

筒 | tsu-tsu

ドキュメンタリーアクター。幼児より修する日本舞踊から得た「筒 | tsu-tsu(つつ)」という身体感覚を手がかりに、演技と共同体を中心とした様々なプロジェクトを展開する。複雑な他者をそのまま引き受ける手段として演技を捉え、人間の可変性と出会い続ける。2022年から山梨県河口湖に拠点を移し、アーティスト・ラン・レジデンス「6okken」を主宰。クマ財団クリエイター奨学金5期生。第28回学生CGコンテストアート部門最優秀賞を受賞。近年の活動に、「全体の奉仕者」(ANB Tokyo他、2022)「Backflow to the junction」(ニューヨーク市、2019-現在)ドリス・ウーリッヒ「Habitat / Halle E」(タンツククォーター・ウィーン、オーストリア 、2019)への出演、個展「地上」(十和田現代美術館、2023)など。

セノグラフィ:板倉 勇人
サウンドエンジニア:安齋 励應
制作補助:木下 真紀
助成: 公益財団法人クマ財団
協力:6okken、西桂織物工業協同組合